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合言葉を失った

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あなたは今、社会とつながっていますか。

少し、正直にお聞きします。

職場以外で、あなたには「居場所」がありますか。仕事を離れたとき、あなたを必要としてくれる場所が、ありますか。

子どもがいない夫婦が、気づきにくいこと

子どもがいる家庭は、意図せず社会とつながり続けます。

学校、習い事、保護者の集まり、近所の子ども同士の行き来。子どもを通じて、地域と、他の家族と、次の世代と、自然につながっていきます。

子どもがいない夫婦には、そのつながりが生まれにくい。

悪いことではありません。ただ50代になり、仕事が縮小し始め、両親を見送り、気づいたら「自分たちだけ」になっていた、という夫婦が、思いのほか多いのです。

「必要とされる」ことの、静かな力

人は、誰かに必要とされているとき、生きる力が湧きます。

これは感情論ではありません。孤立が健康に与えるリスクは、喫煙と同程度だという研究もあるほど、社会とのつながりは人間にとって本質的なものです。

里親という関わりは、その「必要とされる」場所を、具体的に作ります。

あなたを待っている子どもがいる。あなたの存在が、その子の一週間を変える。あなたが笑うと、その子も笑う。そういう関係が、日常の中に生まれます。

地域と、次の世代と、つながり直す

里親になると、これまで縁のなかった人たちとつながります。

児童相談所の担当者、支援員、学校の先生、他の里親家庭。子どもを中心にした、新しい人間関係の輪が広がっていきます。

それは単なる「知り合いが増える」ということではありません。同じ方向を向いて、同じ子どものことを真剣に考える人たちとの縁は、深く、長く続くものです。

「里親を始めてから、初めて地域に根を張れた気がした」と話してくださる方が、少なくありません。

あるお方の言葉が、忘れられません

「定年後が怖かったんです。会社という居場所がなくなったら、自分は何者なんだろうと。里親になって、初めて『地域の人間』になれた気がしました。」
(61歳・男性/里親歴5年)

「子どもが来てから、近所の人に声をかけられることが増えました。それだけで、この街に住んでいる実感が変わりました。」
(53歳・女性/里親歴2年)

「つながり」は、待っていても来ません

社会とのつながりは、自然には生まれません。特に、子どもがいない50代夫婦には。

でも、里親という一歩を踏み出すことで、あなたの周りに、静かに、確かに、人が集まってきます。子どもを通じて、地域を通じて、次の世代を通じて。

あなたを必要としている子どもが、今日もどこかにいます。そして、あなたが動いてくれるのを待っている人たちも、確かにいます。

つながりは、あなたが扉を開けたときに、始まります。


隊士 お館様管理者

藤の里における鬼倒隊を統率している者。私が初めて鬼の存在を知ったのは、ボランティアの場でした。 里親制度への無知と誤解という鬼が、日本中に蔓延していること。そのせいで、家庭で暮らせずにいる子どもたちがいること。里親になりたくても、なれずにいる人たちがいること。 その現実が、忘れられませんでした。 それからも何度もボランティアを重ねるたびに、鬼の大きさを思い知らされました。 私自身は里親経験者ではありません。 剣を持って戦える立場にはない。 だからこそ、実際に戦ってきた方々の記録を集め、次の誰かへ届ける場所を作ることが、私にできる戦いだと思いました。 藤の里は、その使命のために生まれました。 あなたの戦いの記録を、ここに刻んでください。 その呼吸を、次の世代へつないでいきましょう。

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